ヘアカラーの色落ちは、髪質だけが原因ではありません。
多くの場合、差が出るのは 毎日の「シャンプー(洗浄成分)」 と 「洗い方(温度・摩擦・乾かし方)」 です。
この記事では、美容師の視点から
「色落ちしない(=正確には 色落ちしにくい )」ための 考え方・シャンプーの選び方・洗い方 をまとめて解説します。
結論:色落ちを減らすコツは「シャンプー」と「洗い方」

先に結論だけまとめると、色落ちしにくくするポイントはこの3つです。
- 洗浄力が強すぎないシャンプー を選ぶ(成分で判断)
- お湯は ぬるめ、洗い方は 泡で洗う(ゴシゴシしない)
- 洗ったら すぐ乾かす(濡れたまま放置しない)
市販で買える「色落ちしにくいシャンプー」おすすめ5選
色落ちを減らすには、まず洗浄成分が強すぎないシャンプー選びが近道です。
美容師目線で「市販で買いやすいもの」を厳選してまとめました。
おすすめだけ先に見る →
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色落ちしないシャンプーおすすめ5選|市販は?カラーを長持ちさせる選び方を美容師解説
この記事は「色落ちしない(正確には色落ちしにくい)シャンプーを知りたい」方向けに、市販で買いやすい候補を中心に5つ厳選し ...
ヘアカラーの色落ちとは?なぜ起こるのか

「色落ちした=染料が抜けた」状態です。
染めた直後は髪の中に染料(色素)がたっぷり入っていてキレイに見えますが、日々の生活の中で少しずつ流出していきます。
染料が抜けたあとに出てくるのは、カラーで明るくした“土台の色”。
これが「色が抜けた」「色落ちした」と感じる正体です。
ヘアカラーの髪を染める仕組み

ヘアカラーはざっくり言うと、同時に2つのことをしています。
- 脱色(ブリーチ方向):髪の土台を明るくする
- 発色(染料):髪の中で色を出す
つまり、色落ちが起こるのは自然な現象です。
ただし「落ちるスピード」は毎日のケアで変えられます。
色落ちが起こる理由

色落ちが早くなる主な原因は次のとおりです。
- 洗浄力が強いシャンプー(染料の流出が進みやすい)
- 熱いお湯(髪が膨潤しやすく、色素が抜けやすい)
- 摩擦(ゴシゴシ洗い・タオルで強くこする・絡まり放置)
- 濡れたまま放置(ダメージが進みやすく、退色しやすい)
- 紫外線・熱(アイロン/ドライヤー)(褪色を早める)
「色落ちが早い原因と対策」を別記事で詳しく見たい方はこちら
(色落ちが早い原因と長持ちケアの記事)
色落ちしない・色落ちしにくいヘアカラー後の基本ケア

ここで大事なのは、テクニックよりも順番です。
まずは 染料を抜けにくくする習慣 を作ること。
ヘアカラーを長持ちさせるために大切な考え方
ヘアカラーを長持ちさせる=
髪の中の染料を抜けさせない(流出させにくい) こと。
そのために最も影響が大きいのが「毎日のシャンプー」です。
なぜシャンプーが重要なのか
シャンプーは髪と頭皮の汚れを落とすために、洗浄成分として 界面活性剤 を使っています。
この“洗浄成分の設計”で、色落ちの体感は変わります。
色落ちしない洗い方(温度・泡立て・すすぎ・乾かし方)

「色落ちしない洗い方」を探している方は、まずこの4つだけ守ってください。
難しいテクニックは不要です。
- お湯は ぬるめ にする(熱すぎない)
- シャンプーは しっかり泡立てて 泡で洗う(爪を立てない)
- すすぎは 長め(洗い残しは頭皮トラブル→結局強洗浄に戻りがち)
- 洗ったら すぐ乾かす(濡れた時間が長いほどダメージが進みやすい)
「何を使うか」も大事ですが、
「どう洗うか」で色持ちは本当に変わります。
色落ちしにくいシャンプーの選び方

シャンプー選びで見るべきポイントはシンプルです。
- 洗浄力が強すぎない(きしみ・乾燥・退色が気になる人ほど重要)
- 摩擦が増えにくい(指通りが悪いと洗髪中の摩擦が増える)
- 頭皮に合う(ベタつきが残る→二度洗い→強洗浄へ戻りやすい)
ここから先は、判断の軸になる「界面活性剤(洗浄成分)」を解説します。
市販・ドラッグストアで「色落ちしにくいシャンプー」を選ぶコツ
市販でも色落ちしにくいシャンプーは選べます。ポイントは「アミノ酸」という言葉より、洗浄成分(界面活性剤)が強すぎないかです。
迷ったら、まずは市販で買いやすいものを美容師目線でまとめた記事を参考にしてください。
市販で買える「色落ちしにくいシャンプー」おすすめ5選
アミノ酸は有効?アミノ酸シャンプーでカラーは長持ちする?

「アミノ酸シャンプーでカラーを長持ちさせたい」人は多いですが、絶対ではありません。向き不向きと、成分での見分け方を先に押さえましょう。
向いている人
- カラー後に髪が乾燥しやすい
- 指通りが悪く、洗髪時の摩擦が増えやすい
- 洗浄力が強いとパサつきやすい
注意が必要な人
- 皮脂が多くベタつきやすい(洗い残し→二度洗いで逆効果になりやすい)
- スタイリング剤を多用している(洗浄力が必要な日もある)
ポイントは「アミノ酸という言葉」よりも
実際の洗浄成分(界面活性剤)が何かで判断することです。
ヘアカラー後に適したシャンプーとは?

ヘアカラー後におすすめしやすいのは、次の2系統です。
- アミノ酸ベタイン系(両性)
- アミノ酸系
逆に、色持ち目的では避けたい(相性が悪くなりやすい)のは
- 高級アルコール系
- 石鹸系
理由はこのあと解説します。
界面活性剤の違いで色落ちは変わる

界面活性剤とは?
水と油は本来混ざりません。
その“混ざらない”性質をつなぎ、皮脂などの汚れを落とす働きをするのが 界面活性剤 です。
※成分表の読み方・硫酸系の見分け方を別記事で確認したい方はこちら
(硫酸・界面活性剤の基礎解説)
界面活性剤の種類(4タイプ)
シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)は、ざっくり4タイプに分かれます。
- 高級アルコール系
- 石鹸系
- アミノ酸ベタイン系(両性)
- アミノ酸系
ここでは「カラーを長持ちさせる」視点で見ていきます。
色落ちしやすい界面活性剤の特徴
高級アルコール系界面活性剤

低価格帯のシャンプーに多く、泡立ちが良く洗浄力が高いのが特徴です。
汚れは落ちますが、色持ち目的だと 染料の流出を早めやすい 傾向があります。
高級アルコール系界面活性剤(成分例)
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
石鹸系界面活性剤

天然由来で“良さそう”に見えますが、色持ち目的だと注意点があります。
- 洗浄力はしっかり強め
- pHがアルカリに傾きやすく、髪が膨潤しやすい
- 結果として、染料が抜けやすい状態になりやすい
石鹸系界面活性剤(成分例)
- ラウリン酸ナトリウム
- オレイン酸 など
色落ちしにくい界面活性剤の特徴
アミノ酸ベタイン系界面活性剤(両性)

ヤシ油など由来の原料が多く、刺激が少なくマイルド。
石鹸系より優しく、アミノ酸系よりは少し洗浄力があるため、バランスが取りやすいのが特徴です。
「カラー毛にもおすすめしやすい洗浄成分」です。
アミノ酸ベタイン系(両性)界面活性剤(成分例)
- コカミドプロピルベタイン
- ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
- ココアンホ酢酸ナトリウム など
アミノ酸系界面活性剤

共通した特徴は「刺激が少なく、洗浄力が優しい」。
色持ち目的では、もっともおすすめしやすいタイプです。
ただし注意点があります。
「アミノ酸系」と書いてあっても、実際は 高級アルコール系と併用されていることもあります。
成分表の前半に、先ほどの“硫酸系・高級アルコール系”が並んでいないか確認するのが目安です。
アミノ酸系界面活性剤(成分例)
- ココイルグルタミン酸Na / K
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルサルコシンNa など
シャンプー以外で色持ちを伸ばす:生活習慣の改善ポイント

シャンプーを変えても改善しにくい場合、生活習慣の影響が大きいことがあります。
- 濡れたまま放置しない
- タオルドライは押さえる(こすらない)
- 乾かす前にアウトバスで保護する
- 紫外線・熱(アイロン/ドライヤー)対策をする
生活習慣の改善ポイントをまとめて確認したい方はこちら
(色持ちを伸ばす生活習慣)
よくある質問(Q&A)

カラー直後はいつからシャンプーしていい?
理想は当日夜〜翌日にかけて「ぬるめ×やさしく」。
ゴシゴシ洗い・熱いお湯は色落ちを早めやすいので避けましょう。色落ちしないためにお湯の温度は何度が目安?
体感で「ぬるい」と感じる温度が目安です。
熱いほど褪色しやすいので、まず温度を下げるだけでも変わります。アミノ酸シャンプーなら絶対に色落ちしない?
絶対ではありません。
ただ、マイルドな設計が多くカラー毛と相性が良いケースは多いです。成分(界面活性剤)で判断しましょう。カラーシャンプー(紫シャン等)は毎日使うべき?
目的次第です。
まずは「洗浄力が強すぎないシャンプー+正しい洗い方」を整えるのが優先。必要なときだけ補助的に使うのがおすすめです。1回のシャンプーで2度洗いすると色落ちする?
摩擦と洗浄の回数が増えるので、色落ちが気になる人は注意。
ベタつきが気になる日は、1回目を軽く・2回目を泡で短時間にすると失敗しにくいです。ドライヤーやアイロンの熱でも色落ちする?
します。濡れたまま放置も色持ちに不利です。
洗ったら早めに乾かし、熱の当てすぎを避けるのがコツです。
ヘアカラー後の色落ちを防ぐためのまとめ

- ヘアカラーは「脱色」と「発色」を同時に行うため、色落ちは自然に起こる
- 色持ちは、髪質よりも 毎日のシャンプー(洗浄成分) と 洗い方 で差が出やすい
- 色落ち目的なら、洗浄成分は アミノ酸ベタイン系(両性)/アミノ酸系 が選びやすい
- ぬるめ・泡で洗う・すぐ乾かす、の3点は特に重要
「市販で買いやすいおすすめ」だけ先に知りたい方はこちら
(色落ちしにくいシャンプーおすすめ5選)
