ヘアカラー後、「どのシャンプーを使えば色落ちしにくいのか」と迷っていませんか?
結論からお伝えすると、ヘアカラー後に色落ちしにくいシャンプーは、市販・ドラッグストアでも選ぶことができます。大切なのは「アミノ酸」というラベルの言葉より、実際の洗浄成分(界面活性剤)が強すぎないかと、毎日の洗い方です。
この記事では、美容師の視点から、「色落ちしにくくする」ためのシャンプー選び・成分の見分け方・正しい洗い方をまとめて解説します。

▼ 迷ったらまずこの3点だけ確認
- 成分表の前半に「硫酸」のつく洗浄成分が並びすぎていないか
- アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分が主体になっているか
- 洗い方は「ぬるめ・泡で洗う・すぐ乾かす」を徹底できているか

先に市販のおすすめ商品だけ確認したい方はこちら → 色落ちしにくいシャンプーおすすめ5選|市販・カラーを長持ちさせる選び方
ヘアカラー後のシャンプーは市販でも選べる
「ヘアカラー後のシャンプーはサロン品でないと色落ちしやすいのでは?」とよく聞かれます。しかし、市販・ドラッグストアのシャンプーでも、成分を確認して選べば色落ちしにくい選択は十分できます。
カラーが落ちにくいシャンプーを選ぶうえで大切なのは、ブランドや価格帯より成分表の中身です。
まず見るべきは洗浄成分
シャンプーの洗浄力は「界面活性剤(洗浄成分)」の種類で決まります。洗浄成分が強すぎると、汚れとともに染料まで流出させてしまい、色落ちが早まります。
ヘアカラー後に使いやすいシャンプーを選ぶ際に見るべきは、この2点です。
- 成分表の前半に「硫酸」のつく成分が並んでいないか確認する
- 「アミノ酸系」「ベタイン系」の洗浄成分が主体になっているかを確認する
成分表は全部覚えなくて大丈夫です。「硫酸がついていないか」だけ最初にチェックするだけでも、候補が大幅に絞れます。

ドラッグストアで失敗しにくい見分け方
ドラッグストアで「色落ちしないシャンプー 市販」を探すとき、棚の前で迷ったらこの手順で見てみてください。
- まず「カラーケア」「カラーダメージ対応」などの表記を目安に候補を絞る
- 候補の裏面(成分表)を確認する
- 成分表の前半(3〜5番目以内)に「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などが並んでいたら候補から外す
- 「グルタミン酸」「サルコシン」「ベタイン」などの語が前半にあるものを候補に残す
パッケージの「カラーケア」表記は参考程度で、最終的には成分表で判断することが重要です。

避けたい洗浄成分
安価な市販シャンプーに多い「高級アルコール系界面活性剤」は、泡立ちが良く洗浄力が高い反面、色持ち目的だと染料の流出を早めやすい傾向があります。
成分表に以下が含まれていたら色落ちしやすいシャンプーの可能性があるので確認してください。
- ラウリル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸Na)
- ラウレス硫酸ナトリウム(ラウレス硫酸Na)
- ラウレス硫酸アンモニウム
また「石鹸系」も天然由来で良さそうに見えますが、pHがアルカリに傾きやすく、髪が膨潤しやすいため染料が抜けやすい状態になりやすい傾向があります。
なお、ドラッグストアで「色落ちしにくいシャンプー 市販」を選ぶ際、比較的1,000〜1,500円台以上のラインからアミノ酸・ベタイン系の成分が主体になってくる傾向があります(あくまで目安で、成分表の確認が最優先です)。
成分の詳細が気になる方はこちら → 高級アルコール系界面活性剤の解説|石鹸系界面活性剤の解説

アミノ酸シャンプーは有効?どこまで信じていい?
「カラーが落ちにくいシャンプーを探しているならアミノ酸シャンプーが良い」という情報は広まっています。大筋では正しいのですが、全てのアミノ酸シャンプーが色落ちしにくいわけではありません。
向いている人
アミノ酸系シャンプーと相性が良いのは次のような方です。
- カラー後に髪が乾燥しやすい
- 指通りが悪く、洗髪時の摩擦が増えやすい
- 洗浄力が強いとパサつきやすい

注意が必要な人
逆に、向かない場合もあります。
- 皮脂が多くベタつきやすい(洗い残し→二度洗いで逆効果になりやすい)
- スタイリング剤を多用している(洗浄力が必要な日もある)

ラベルより成分表で判断
「アミノ酸シャンプー」と書いてあっても、実際は高級アルコール系と組み合わされていることがあります。成分表の前半に硫酸系が並んでいないかを確認するのが判断の目安です。
アミノ酸・ベタイン系の成分詳細はこちら → アミノ酸系界面活性剤の解説|ベタイン系界面活性剤の解説

色落ちしにくくする正しい洗い方
「何を使うか」と同じくらい「どう洗うか」が色持ちを左右します。シャンプーを変えても改善が限定的なときは、洗い方を見直してみてください。
お湯の温度
熱いお湯は髪が膨潤しやすく、色素が抜けやすくなります。体感で「ぬるい」と感じる温度(38℃前後)が目安です。温度を下げるだけでも色持ちに差が出ます。

泡立てて洗う
爪を立ててゴシゴシ洗うのは摩擦を増やし、色落ちを促進します。シャンプーをしっかり泡立ててから、泡で包み込むように優しく洗うのが基本です。

すすぎ
洗い残しは頭皮トラブルの原因になり、次回また強く洗わなければならない悪循環につながります。すすぎは時間をかけて丁寧に行ってください。

すぐ乾かす
濡れた髪は傷みやすく退色も進みやすい状態です。洗ったらできるだけ早くドライヤーで乾かし、キューティクルを閉じることが色持ちの維持につながります。

ヘアカラーを長持ちさせるシャンプー後のケアについて詳しくはこちら → ヘアカラーを長持ちさせるためのケア方法
ヘアカラーの色落ちが起こる仕組みと主な原因
選び方が分かったところで、なぜ色落ちが起こるのかを簡単に押さえておきます。仕組みを知ると、シャンプー選びや洗い方の理由が腑に落ちやすくなります。
染料が髪から抜けて、カラーで明るくした「土台の色」が見えてくるのが色落ちです。ヘアカラーは「脱色(土台を明るくする)」と「発色(染料で色を出す)」を同時に行うため、色落ちそのものは自然な現象です。ただし「落ちるスピード」は毎日のケアで変えられます。
色落ちを早める主な原因は次のとおりです。
- 洗浄力が強いシャンプー(染料の流出が進みやすい)
- 熱いお湯(髪が膨潤しやすく、色素が抜けやすい)
- 摩擦(ゴシゴシ洗い・タオルで強くこする)
- 濡れたまま放置(ダメージが進みやすく、退色しやすい)
- 紫外線・熱(アイロン/ドライヤーの当てすぎ)
色落ちが早い原因と長持ちケアをさらに詳しく知りたい方はこちら → ヘアカラーの色落ちが早い原因と対策

白髪染め後のシャンプー選びも同じ?
白髪染めもヘアカラーの一種で、染料を使って色を出す仕組みは同じです。「洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶ」「洗い方に気をつける」という基本方針は変わりません。
乾燥しやすい髪の場合はよりマイルドな洗浄成分(アミノ酸系・ベタイン系)を選ぶと、染料の流出を抑えながら髪のパサつきも改善しやすくなります。「白髪染め落ちにくいシャンプー」を探している方も、選び方のポイントは本記事と同じで大丈夫です。

よくある質問(FAQ)
色落ちしにくいシャンプーはドラッグストアでも買えますか?
買えます。大事なのは価格やブランド名だけでなく、洗浄成分が強すぎないかを成分表で確認することです。「カラーケア」と書いてあっても成分表を必ず確認してください。
安い市販シャンプーはやはり色落ちしやすいですか?
一概には言えませんが、低価格帯のシャンプーは洗浄力が強い設計のものが多い傾向があります。まずは成分表を確認してみてください。
カラーシャンプー(紫シャンなど)と普通のシャンプーは何が違いますか?
カラーシャンプーは色味の補正・維持が主目的です。毎日の退色対策の基本は、まず洗浄力が強すぎないシャンプーと正しい洗い方を整えることで、カラーシャンプーはその補助として使うイメージです。
ヘアカラー後はいつからシャンプーしていいですか?
当日夜〜翌日以降でも使えますが、まずはぬるめ・やさしく洗うことが最重要です。熱いお湯や強洗浄は避けてください。
色落ちしない洗い方で一番重要なのは何ですか?
「ぬるめのお湯」「泡で洗う」「洗ったらすぐ乾かす」の3つが優先です。この3点を守るだけでも色持ちに差が出ます。
ヘアカラー後のシャンプーは市販でも大丈夫?
大丈夫です。成分表で硫酸系の洗浄成分が主体でないことを確認できれば、市販品でも色落ちしにくい選択ができます。
アミノ酸シャンプーならカラーは長持ちする?
相性が良いケースは多いですが、絶対ではありません。「アミノ酸シャンプー」と書いてあっても高級アルコール系と組み合わされていることがあるので、成分表での確認が必要です。
2度洗いすると色落ちしやすい?
摩擦と洗浄の回数が増えるため、色落ちが気になる人は注意が必要です。ベタつきが気になる日は、1回目を軽く・2回目を泡で短時間にするのがおすすめです。
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この記事では「選び方の考え方」を中心に解説しました。実際の商品比較は、美容師目線で厳選した以下の記事をご覧ください。
→ 色落ちしないシャンプーおすすめ5選|市販・カラーを長持ちさせる選び方
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成分の仕組みをさらに深掘りしたい方はこちら。
まとめ
ヘアカラー後の色落ちを減らすうえで、まず知っておいてほしいことをまとめます。
- 色落ちは自然な現象だが、「落ちるスピード」は毎日のケアで変えられる
- 色落ちしにくいシャンプーは市販・ドラッグストアでも選べる。ポイントは洗浄成分の確認
- ラベルの「アミノ酸」より、成分表で判断することが重要
- 洗い方もシャンプー選びと同じくらい色持ちに直結する。「ぬるめ・泡・すぐ乾かす」を徹底する
成分表を一度確認する習慣と、洗い方の見直しを組み合わせることで、市販シャンプーを使っていても色持ちは確実に変わります。

