色落ちを防ぐ

【色落ちしない・色落ちしにくい】ヘアカラー後のケアを美容師が解説

2018-10-05

Shampoo that makes hair color last longer and prevents color fading

Shampoo that makes hair color last longer and prevents color fading

【色落ちしない・色落ちしにくい】ヘアカラー後のケアを美容師が解説

毎月ヘアカラーを施術させていただいている美容師が色落ちしにくいヘアカラー後のケアを解説します。

その中でゲストの方からよく聞くお悩みがヘアカラーの色持ちについてです。

guest
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髪色はなぜ落ちてくるの?

ヘアカラーを長持ちさせる方法ってあるの?

きれいになった髪色を少しでも維持したいのは当然ですよね

! 今回はヘアカラーを長持ちさせる方法を紹介していきます。

ogiso
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結論から先にお伝えしますが、ヘアカラーの色持ちで一番大切なのは

毎日使うシャンプーです。

それはなぜかを詳しく書いていきます!

なぜヘアカラーの色味が抜けてしまうのか?

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まず何故ヘアカラーの色味が抜けてしまうのかを説明していきたいと思います。

まずヘアカラーの髪を染める仕組みを知る必要があります。

ヘアカラーは

髪本来の色素を脱色する。

髪の中で染料と呼ばれる色素が発色する。

かなりざっくりですが以上の2つを同時にすることで髪色を表現しています。

カラーリングの詳しい理論はここでは割愛しますが

上記の「脱色」と「発色」の2つを同時にしている事が

ヘアカラーの色落ちの根本的原因です。

日本人に多い「黒髪」の黒ベースのままではヘアカラーの染料の色味が表現しにくいため

さまざまな髪色を表現するために「脱色」で髪のベースを明るくする必要があるのです。

ここからが色落ちの話

ヘアカラーをした直後は染料の色素が髪の中にたっぷりと入ってきれいに発色されています。

しかし日にちと共にさまざまな理由で髪の中の染料の色素が抜けていきます。

染料の色素が抜けると染めた時に脱色された髪色が出てきてしまいます。

この染料の抜けた後、脱色された髪色を「髪色が落ちた」状態なんです。

ヘアカラーを長持ちさせるには?

ogiso
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ここまでの説明から、ヘアカラーを長持ちさせるには染めた後に 「髪の中の染料を抜けさせない」事というのが分かりますね!

ヘアカラーを長持ちさせるケアはシャンプーが大切

そこで最初に話が戻りますが、ヘアカラーを長持ちさせる=染料を抜けさせない為にもっとも大切なのが毎日のシャンプーです。

ヘアカラーの染料は毎日のシャンプーの洗浄成分で少しずつ髪から抜けてしまうのです。

例えば衣類の洗濯洗剤に「色・柄物用」と「白物用」があるように

シャンプーにもヘアカラーをした髪に適した洗浄成分のシャンプーがあるのです。

ヘアカラーをした髪に適したシャンプーとは?

ヘアカラーをした髪=(ヘアカラー毛)に適したシャンプー(洗浄成分)とはどんなものなのでしょうか?

シャンプーは髪や頭皮の汚れを落とす物です。

その洗浄成分として「界面活性剤」を使っています。

界面活性剤とは?

本来反発し合う水と油ですが、それを融和するのが界面活性剤。

水やお湯では落としきれない脂汚れを落とすことができます。

4種類の界面活性剤

多くのシャンプーに使われている界面活性剤には大きく分けて4種類あります。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、今回は「カラーを長持ちさせる」目的で考察していきます。

高級アルコール系界面活性剤 (成分例)

ラウリル硫酸ナトリウム

ラウリル硫酸アンモニウム

ラウレス硫酸ナトリウム

ラウレス硫酸アンモニウム

ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム

高級アルコール系の界面活性剤を使ったシャンプーは原料コストが安価で低価格のシャンプーに使われることが多いです。

泡立ちがよく洗浄力も高いので汚れを落とす力は最も強いです。

以上の観点からカラーの色持ちに対してはあまりおすすめできるシャンプーではありません

高い洗浄力が災いし髪の内部のヘアカラーの染料の流出も早めてしまいます。

石鹸系界面活性剤 (成分例)

ラウレス酢酸ナトリウム

ラウリン酸ナトリウム

オレイン酸

石鹸系の界面活性剤は天然成分が原料で環境に優しいメリットがあり一見カラーヘアにも良さそうですが・・・

洗浄力はしっかり強め、さらにpHがアルカリに傾く特性があるため髪のキューティクルを膨潤させてヘアカラーの染料を抜けやすくしてしまうデメリットがあります。

以上の点から石鹸系界面活性剤もカラーの色持ちに対してはあまりおすすめできるシャンプーではありません。

アミノ酸ベタイン系 両性界面活性剤 (成分例)

ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン

コカミドプロピルベタイン

ラコカミドプロピルヒドロキシスルタイン

ココアンホ酢酸ナトリウム

ラウリルヒドロキシスルタイン

ヤシ油や砂糖大根など天然由来の原料で低刺激で、石鹸系界面活性剤よりも洗浄力は優しくマイルドです。

後に紹介するアミノ酸系シャンプーよりも洗浄力はあるので髪や頭皮の状態に合わせて使い分けるのがおすすめです。

ヘアカラーをした髪にもおすすめできる洗浄成分です。

洗浄力の優しさからヘアカラーの退色を防ぎ色持ちを良くする効果があると言えます。

アミノ酸系界面活性剤 (成分例)

ココイルメチルタウリンナトリウム

ラウロイルメチルアラニンナトリウム

ラウロイルサルコシンTEA

ココイルグルタミン酸TEA

ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム

アミノ酸系界面活性剤にも多くの種類はあります。

共通した特徴として「髪と頭皮への刺激が少なく洗浄力が優しい」です。

もう説明もいらないかもしれませんがアミノ酸系界面活性剤は

ヘアカラーの色持ちに対してもっともおすすめしたいシャンプーとなります。

優しい洗浄力はヘアカラーの染料を髪の内部に保つのに最も適した洗浄成分です。

色落ちしないヘアカラーまとめ

ヘアカラーは脱色と染色の同時施術。

ヘアカラーの色持ちは染料をキープするケアが大切。

染料をキープするのは毎日のシャンプーの洗浄力で差が出る。

シャンプー洗浄力は界面活性剤で違う。

ヘアカラーの持ちを良くするのはアミノ酸ベタイン系、

もしくは、アミノ酸系界面活性剤のシャンプーを髪質に合わせて。

ヘアカラーを長持ちさせるおすすめシャンプー

ヘアカラーを長持ちさせるのはアミノ酸系の洗浄成分が良いです。

ogiso
ogiso

ここからはアミノ酸系の洗浄成分の【おすすめシャンプー】を紹介していきます。

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魔法のシャンプー

高濃度の美容液シャンプーで巷では「魔法のシャンプー」と呼ばれています。

洗い上がりや手触りは極上でヘアカラーの持ちも最高級です。

洗浄成分は【ラウロイルシルクアミノ酸na】というアミノ酸系界面活性剤の中でも最上級を使用。

さらに大豆タンパク質から取れる【ココイル加水分解ダイズタンパク】【アルガンオイル】をコンディショニング成分にしており洗う成分が髪の栄養になるという画期的商品です。

地域によっては入手困難

美容室専売品でなおかつメーカーの講習を受けたサロンでしか取り扱えないため取り扱いサロンも少ない。

流通規制が厳しく定価のネット販売で購入するのは困難。

ご利用のヘアサロンが取り扱っていたらかなりラッキーだと思います。

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LUTY(ルーティー)シャンプートリートメント

LUTYのシャンプーは、低刺激で髪や頭皮に優しいアミノ酸系洗浄成分(例:ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa)を使用しており、ヘアカラーの色持ちを良くする特徴があります。この洗浄成分は、以下の理由でカラーを長持ちさせます。

  1. 穏やかな洗浄力
    アミノ酸系洗浄成分は皮脂や汚れを優しく落とし、髪内部の染料を必要以上に流出させません。これにより、カラーの鮮やかさが維持されます。
  2. キューティクルの保護
    シャンプー中に髪のキューティクルを傷つけず、整える働きがあるため、染料が髪内部にしっかり定着します。キューティクルが閉じることで、外部からのダメージや染料の流出を防ぎます。
  3. pHバランスの調整
    ヘアカラーでアルカリ性に傾いた髪を弱酸性に整える効果があり、染料が髪内部に留まりやすくなります。これにより、褪色を防ぎ、長期間色を楽しむことができます。
  4. 保湿成分の効果
    ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が、髪の乾燥を防ぎ、健康的な髪を保つことで、染料の定着がさらに促進されます。

以上の特性により、LUTYのシャンプーはカラー後の髪をケアしながら色持ちを良くする理想的な製品です。

La Sana Premior ラサーナプレミオール シャンプー

ヘアカラーの色持ちを良くする洗浄成分

La Sana Premior ラサーナプレミオールの洗浄成分は

ココイルグルタミン酸TEA
ココイルアラニンTEA
ココイルグリシンK

という3つのアミノ酸系界面活性剤を使っています。

ogiso
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ヘアカラーのアフターケアには最もオススメできるシャンプーの1つですね!

ヘアカラー後のデリケートな頭皮の脂分を整える

La Sana Premior ラサーナプレミオールには「オイルコントロール処方」という効果があります。

セロリ種子エキス

マルラオイル

ブドウ種子油

シュガースクワラン

ogiso
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4つの植物性オイルでヘアカラー後のデリケートな頭皮の脂分を整えてくれます。

海泥のクレンジング効果でヘアカラー後の毛穴もきれいに

La Sana Premior ラサーナプレミオールには「ブルターニュ産の海泥によるクレンジング」効果があります。

こんな方におすすめ

  • ヘアカラーの色落ちを防ぎたい
  • ヘアカラー後の手触り・指通りも良くしたい。
  • ヘアカラーの後、頭皮のコンディションもいたわりたい。

HANAオーガニック リセットシャンプー

ヘアカラーの色持ちを良くする洗浄成分

HANAORGANICリセットシャンプーの洗浄成分は

アミノ酸ベタイン系の「コカミドプロピルベタイン

アミノ酸系の「ココイルグルタミン酸2Na

ogiso
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洗浄力のバランスが良く、ヘアカラーの色持ちにも最適です。

HANAORGANICは和漢植物とオーガニックハーブでヘアカラー後の頭皮環境も整えます

コンフリー葉エキス

ニンジン根エキス

ヘアカラー後は髪も頭皮もデリケートになります。

スキンケア発想の植物抽出エキスが頭皮環境を整えてくれます。

デリケートな頭皮を優しくケアして健康なヘアサイクルへ導きます。

こんな方におすすめ

  • カラーの色持ちを良くしたい方
  • 染めた後の頭皮環境・頭皮負担の気になる方
  • オーガニック由来など原料にこだわりたい方

詳細解説・公式ページはこちらから

ミルボン カラーガジェット

ミルボン カラーガジェットの染料がヘアカラーのもちを良くする効果

ミルボンの「カラーガジェット」は、ヘアカラー後の髪のケアに特化した製品で、含まれる微量の染料が髪色を補正し、ヘアカラーの持続性を高める役割を果たします。この染料がどのように作用してカラーの「もち」を良くするのか、以下に詳しく説明します。

1. 染料によるカラー補強

カラーガジェットに配合された染料は、サロンで施術されたヘアカラーの染料と相互作用し、髪内部に色素を補充する役割を果たします。カラー施術直後は髪内部の染料がまだ安定しておらず、洗髪や外部刺激によって徐々に流出してしまいます。カラーガジェットの染料がこの隙間を埋めるように作用することで、発色が補強され、色落ちを防ぎます。

2. 黄ばみやくすみを抑える効果

髪色は時間が経つにつれて酸化や色素の流出により黄ばみやくすみが出やすくなります。カラーガジェットに含まれる染料は、これらの色味を補正し、サロン帰りのようなクリアで鮮やかな髪色を維持します。例えば、アッシュ系やピンク系などの特定のトーンに合わせた染料が配合されており、希望のカラーに合わせた色補正が可能です。

3. キューティクル補修と色素の定着

ヘアカラー後はキューティクルがダメージを受け、開いた状態になるため、色素が流出しやすくなります。カラーガジェットはキューティクルを補修して閉じる作用を持ち、髪内部の染料を定着させます。また、染料成分がキューティクルの隙間を埋めることで、髪全体の発色が均一になり、ムラのない仕上がりを長期間維持できます。

4. 保湿と色持ちの相乗効果

染料とともに配合されている保湿成分が髪に潤いを与え、カラー後に乾燥しやすい髪をケアします。十分に保湿された髪はキューティクルが整いやすく、色素が内部にとどまりやすくなります。これにより、染料の定着効果がさらに高まり、色持ちが向上します。

5. 使用の手軽さと継続的なケア

カラーガジェットは自宅で簡単に使用できる製品であり、継続的な使用が可能です。毎日のケアで髪内部に微量の染料を補充し続けることで、髪色を常に美しく保つことができます。特に複数回の使用を重ねることで染料がしっかりと定着し、色持ちがさらに良くなる効果が期待できます。

まとめ

ミルボンのカラーガジェットに含まれる染料は、ヘアカラー後の色持ちを良くするために重要な役割を果たします。染料が髪内部を補強し、色素の流出を防ぐだけでなく、黄ばみやくすみを抑えることで、鮮やかな発色を長期間維持します。また、キューティクル補修や保湿効果との相乗効果により、髪全体の健康を守りながら、サロンでの仕上がりを自宅で簡単に再現できる優れたアフターケア製品です。

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番外編

ウエラ カラーリチャージ

シャンプーではありませんが、さらにヘアカラーを長持ちさせる商品をご紹介します。
ここまで「ヘアカラーの染料の抜けにくいシャンプー」の話を書いてきました。
このウエラカラーリチャージはなんと染料を加える事のできるトリートメントです。
カラートリートメントとも言われているジャンルの製品です。トリートメントの中にHC染料と呼ばれるカラー剤が含まれています。

ogiso
ogiso
結果カラーリチャージを使うことで退色していく色味を足すことで防ぐことができるわけです。

色の種類は下記4種類です。

クールブロンド

ウォームブラウン

オレンジブラウン

ベージュ

アッシュ系・ブルー系・シルバー系のヘアカラーのアフターケアにオススメのクールブロンド

ピンク系・コーラル系・バイオレット系のヘアカラーのアフターケアにオススメのウォームブラウン

オレンジ系・ブラウン系のヘアカラーのアフターケアにオススメのオレンジブラウン

ベージュ系・イエロー系のヘアカラーのアフターケアにオススメのベージュ

カラーの色持ちを良くするホームケアについて説明しました。

きれいな髪色は普段のケアで持ちが全然変わってきます、

ぜひあなたの髪に合わせたケアをしてあげてくださいね!

  • この記事を書いた人

junjiogiso

小木曽 淳司
 
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美容師
サロンでのヘアカラーにこだわり 色味、薬剤、似合わせ、デザインカラー等

Guestの魅力を最大限に引き出せるヘアカラーを 日々提案させていただいています。

実際のカラー提案例をブログで公開しています。

1990年
岐阜市立理容・美容専門学校卒業
1991年
美容師国家筆記・実技試験合格
1991年
公益財団法人理容師美容師試験研修センター認定・美容師免許取得
2007年
公益財団法人理容師美容師試験研修センター認定・管理美容師資格取得

宮城県仙台市
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