ヘアカラー長持ち 色落ちを防ぐ

【現役美容師解説】ヘアカラーの色持ちを伸ばす裏ワザ|サロンで実際にしているケア

ヘアカラーの色持ちを伸ばす方法を解説した図解。ツヤのある髪を手ぐしで整える満足気な女性を中心に、カラー直後の美しい状態と数日〜数週間後の色落ちした悩ましい状態の比較、さらにシャンプーやトリートメント、ヘアアイロンなどのケアアイテムを交えて色持ちの重要性を説明しています。

ヘアカラーをしたばかりの頃はきれいだった髪色が、数日〜数週間でどんどん色あせていく…。「シャンプーを変えているのになぜ色落ちが早いんだろう」と感じたことはありませんか?

結論からお伝えすると、ヘアカラーの色持ちを左右するのはシャンプー選びだけではありません。サロンを出た瞬間のケア、シャンプーを始めるタイミング、自宅でのケアの順番、アイロンの温度など、いくつもの要因が重なって「色持ちが良い人・悪い人」の差になっています。

この記事では、現役美容師の視点から、サロンで実際にしているケアと、自宅でできる色持ちを伸ばす裏ワザを、カラー直後〜数日後の時系列で解説します。

サロンを出た瞬間、実はここからケアが始まっている

「サロンを出た瞬間、実はここからケアが始まっている」を解説した図解。ヘアサロンを出てツヤ髪を手ぐしで整える女性を中心に、色持ちのカギとなる「シャンプーの洗浄力」と、熱による退色を防ぐ「アイロン・コテは120〜140℃を目安」にするポイントを分かりやすく説明しています。

カラーの持ちに一番大切なのは、実はシャンプーの洗浄力です。カラーの「持ち」とは、髪に定着させた染料をどれだけ長く留めておけるかということ。洗浄力の強いシャンプーで洗うと、汚れと一緒に染料も少しずつ洗い流してしまいます。次に影響が大きいのが熱による褪色で、アイロンやコテの温度は120〜140℃を目安にするようお客様にはお伝えしています。

当サロンでは、2026年10月発売のWella Professionals新作「アルタイム カラー」シリーズを使ってカラー直後の仕上げを行っています。イルミナカラーを手がけるWELLAが開発した最新のカラーケアラインで、次の5アイテムで構成されています。
※2026年10月初旬発売予定・現在予約受付中です。

「シャンプーは何時間後から?」美容師目線で回答します

「カラー後のシャンプーは何時間後から?」という疑問を美容師目線で解説した図解。顎に手を当てて「24時間?48時間?72時間?」と悩む女性を中心に、カラーケアシャンプーと時計のイラストを交え、ヘアカラー後の正しいシャンプーのタイミングと色持ちのポイントについてわかりやすく説明しています。

カラー後のシャンプーのタイミングについては、ネット上でも「24時間」「48時間」「72時間」と説が分かれていて、混乱している方も多いのではないでしょうか。

理由を美容師目線で整理すると、こうなります。

ヘアカラーの発色は、酸化重合という反応によって、染料が髪の内部で大きな塊になることで生まれます。この酸化重合自体は、カラー施術中にほぼ安定します。カラー直後に本当に注意すべきなのは、染毛時に使うアルカリ剤によって膨潤したキューティクルが、まだ完全に戻りきっていない状態であることです。キューティクルが開いたままだと、染料が抜けやすくなります。

つまり、

  • 酸性トリートメントでpHケアをして、カラーケア用のシャンプーを使う場合 → キューティクルが早く落ち着くため、24時間程度でシャンプーしても基本的に問題ありません
  • カラー用のケア剤が使えない場合 → キューティクルが自然に落ち着くのを待つ意味で、48〜72時間空けたほうが安全です

「24h・48h・72h」の違いは、突き詰めると「カラー後にpHケアをするかどうか」の差だと考えると分かりやすいと思います。

自宅でのケア、時系列で解説します

ヘアカラー後の自宅ケアを時系列で解説した図解。タオルドライした女性のイラストとともに、当日〜翌日は「酸性pHトリートメント」、2〜3日目は「カラーケア用シャンプーやインバス・アウトバストリートメント」、1週間後以降は「カラーシャンプー」を取り入れる流れをわかりやすく説明しています。
  • 当日〜翌日:酸性pHトリートメントをしっかり行う
  • 2〜3日目:酸性トリートメントに加えて、カラーケア用シャンプー&インバス・アウトバストリートメントを使う
  • 1週間後以降:上記に加えて、色味に合わせたカラーシャンプーなどを取り入れる

美容師だから知っている、色持ちを早めるNG行動

  • 縮毛矯正とカラーを同日に施術する:どちらも髪内部のpHの「還元⇔酸化」の働きを利用した施術です。同日に行うと還元⇔酸化を行き来することになり、髪が不安定になって、カラー・縮毛矯正どちらの持ちも悪くなることがあります
  • カラーヘア対応ではないシャンプーで洗う:洗浄力の強いシャンプーは、汚れと一緒に染料も少しずつ洗い落としてしまいます
    色落ちしにくいシャンプーの選び方・成分の見分け方はこちらで詳しく解説しています → ヘアカラー後に色落ちしにくいシャンプーの選び方
  • 高温のアイロン・コテでスタイリングする:特に寒色系(アッシュやブルー系など)の染料は、高温による褪色が早まりやすい傾向があります
    ドライヤーの熱とカラーの色落ちの関係はこちらでも詳しく解説しています → カラー後のドライヤーで色落ちする?正しい乾かし方とアイロン温度を解説

洗浄成分(界面活性剤)の違いについてさらに詳しく知りたい方はこちら → 色落ちを防ぐ洗浄成分の解説

サロンでできる色持ち対策

サロンでできる色持ち対策を解説した図解。シャンプー台で心地よさそうに施術を受ける女性のイラストとともに、1.ヘマチン配合サロントリートメント(カラー定着サポート)、2.酸性トリートメント(pHを整え弱酸性に)、3.カラーケアシリーズ(サロンの仕上がりキープ)の3つの対策をわかりやすく説明しています。

自宅ケアだけでなく、サロンでの施術もあわせて行うことで、色持ちはさらに変わります。

  • ヘマチンなど、カラーの定着効果がある成分を使ったサロントリートメントを施術する
  • 薬剤の影響でアルカリに傾いたpHを、酸性トリートメントで本来の弱酸性に近づける
  • カラーケアシリーズ(アルタイム カラーなど)のシャンプー・アウトバスプロダクツでケアする

よくある質問(FAQ)

カラー後、何時間シャンプーを我慢すればいいですか?

酸性トリートメントでpHケアをした上でカラーケア用シャンプーを使うなら、24時間程度で問題ありません。ケア剤を使わない場合は、キューティクルが自然に落ち着くのを待つ意味で48〜72時間空けると安心です。

美容室でしかできない色持ち対策はありますか?

あります。ヘマチンなど定着効果のある成分を使ったサロン専売のトリートメントで、施術直後の不安定なpHを弱酸性に整えることができます。市販品だけでは再現しにくいケアです。

自宅ケアだけでどこまで色持ちさせられますか?

カラーケア用のシャンプー・トリートメントを使い、洗浄力の強すぎないシャンプーを選ぶことでかなり伸ばせます。ただし、サロンでのpHケア(酸性トリートメント)と組み合わせるのが一番効果的です。

縮毛矯正とヘアカラーは同時にしても大丈夫ですか?

おすすめしません。どちらも髪内部の「還元⇔酸化」の反応を利用する施術のため、同日に行うと髪が不安定になり、カラー・縮毛矯正どちらの持ちも悪くなることがあります。

アイロン・コテの温度は何度までが目安ですか?

120〜140℃を目安にしてください。特に寒色系カラーは高温での褪色が早いため、温度設定には注意が必要です。

まとめ

「ヘアカラーの色持ちを伸ばす方法」のまとめ図解。01.色持ちは複数の要因で決まる、02.カラー直後は髪が不安定(pHケア)、03.やってはいけないNG行動(同日施術・強い洗浄・高温アイロン)、04.サロンと自宅のケアで差がつくの4つのポイントを、満足そうに微笑む女性のイラストとともにわかりやすく説明しています。
  • ヘアカラーの色持ちは、シャンプー選びだけでなく「サロンでのpHケア」「自宅でのケアの時系列」「アイロンの温度」など複数の要因で決まります
  • カラー直後に髪が不安定なのは、染毛時のアルカリによるキューティクルの膨潤が戻りきっていないためです。酸性トリートメントでpHケアをすれば、シャンプーは24時間後からでも基本的に問題ありません
  • 縮毛矯正とカラーの同日施術、洗浄力の強いシャンプー、高温アイロンは、色持ちを早める代表的なNG行動です
  • サロンでのpHケア・トリートメントと、自宅でのカラーケア用シャンプー・アウトバスケアを組み合わせることで、色持ちは大きく変わります

サロンでのpHケアと、自宅でのカラーケア用アイテムを組み合わせることが、色持ちを伸ばす一番の近道です。
今回ご紹介したアルタイムカラーシリーズは、色持ちとダメージケアを両立できるラインナップなので、気になる方はチェックしてみてください。


  • この記事を書いた人

junjiogiso

小木曽 淳司|美容師・美容メディア運営

宮城県仙台市を中心に美容室を運営する株式会社プラス・アルトラに所属。
1991年に美容師免許を取得し、美容師として30年以上サロンワークに携わっています。 現在も現役美容師としてお客様を担当しながら、ヘアカラー・ヘアケアを中心に美容情報を発信しています。

特にヘアカラーを得意とし、髪質や肌色、ライフスタイルに合わせたカラー提案、 白髪染め・白髪ぼかし・デザインカラー・ブリーチカラー・ホームケアについて、 実際のサロンワークで得た経験をもとに解説しています。

このブログでは、メーカー情報や美容師としての知識だけでなく、 実際にお客様の髪を施術してきた経験をもとに、 「美容室ではどう考えて施術しているのか」「自宅ではどうケアすればよいのか」を できるだけ分かりやすくお伝えしています。

資格・経歴
1990年 岐阜市立理容・美容専門学校 卒業
1991年 美容師免許取得
2007年 管理美容師資格取得

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