
まずは「髪が傷む原因」と「傷めにくい乾かし方」の全体像を図でまとめます。
ドライヤーで髪が傷む原因は、風量よりも「高温×長時間」「近すぎ」「乾かし残し」がほとんどです。
この記事では、美容師目線で髪を傷めにくい乾かし方を「温度・距離・順番・時間」で具体的にまとめます。
先に結論:
・傷む原因は「高温×長時間」と「近すぎ」と「乾かし残し」
・乾かす順番は根元→中間→毛先
・距離は15〜20cm、温風は当て続けない
「風量が強い=ダメージ」と思われがちですが、実は逆で、乾くのが遅い方が髪に負担がかかりやすいです。理由は別記事で詳しく解説しています。
▶ 関連:風量が強いドライヤーは髪が傷む?速乾=ダメージではない理由を美容師が解説
髪が傷むのはドライヤーのせいじゃない|3つの原因
「まずはNG例を図で整理します。1つでも当てはまったら、次の章のやり方に変えるだけで手触りが変わります。」

ドライヤーが原因で髪がバサつくとき、多くは「乾かし方」が原因です。特にこの3つがダメージを増やします。
1. 高温×長時間(いちばん傷みやすい)
熱は髪の水分を奪い、パサつきやゴワつきを増やします。ポイントは「高温にしない」より「長く当てない」。
乾くのに時間がかかるほど、結果的に熱を当てる総量が増えてしまいます。
2. 近すぎ(局所的に高温になりやすい)
ノズルを近づけると、その部分だけ温度が上がりやすく、乾燥・硬化の原因になります。
目安は15〜20cm。熱さを感じたら「距離を離す」が正解です。
3. 乾かし残し(摩擦が増えてダメージが出る)
根元が乾いていない状態で触る回数が増えると、摩擦が増えてパサつきやすくなります。
「毛先が乾いたっぽい」より、根元が乾いているかを優先してください。
タオルドライで8割決まる|時短=ダメージ減

まずはドライヤー前の準備。ここで乾かす時間が短くなるほど、熱ダメージが減ります。
正しいタオルドライ手順(30〜60秒)
- 髪をタオルではさむ(こすらない)→ 摩擦ダメージ減
- 根元は指で軽く立ち上げながら水分を吸わせる → 時短
- 毛先は押さえて吸う(ねじらない)→ パサつき防止
濡れたまま放置はNG
自然乾燥はキューティクルが開いた状態が長くなりやすく、絡まり・摩擦が増えます。
「すぐ乾かせない」なら、まず根元だけでも乾かすがベターです。
乾かす順番は「根元→中間→毛先」

「乾かす順番は『根元→中間→毛先』。毛先から乾かすと根元が乾き切らず、触る回数が増えて摩擦が増えます。」
STEP1:根元を最優先(1〜2分)
頭皮〜根元に風を通して、指で地肌を軽く動かしながら乾かします。
根元が乾くと、全体の乾きが一気に早くなります。
STEP2:中間は「風を通す」イメージ(30秒〜)
髪を持ち上げて、内側にも風が通るようにします。
ブラシは後半でOK。最初からブラシで引っ張ると摩擦が増えやすいです。
STEP3:毛先は最後、温度を下げて短時間
毛先は乾きやすい反面、乾燥しやすい部分。
温風を当て続けない、これだけで手触りが変わります。
距離は15〜20cm|温風は「当て続けない」

髪を傷めにくくするコツは、温度そのものより熱の当て方です。
基本の距離:15〜20cm
ドライヤーは近いほど速く乾きますが、局所的に熱が入りやすくなります。
熱いと感じたら距離を取る。これが一番確実です。
同じ場所に3秒以上当てない
温風は「振る」「動かす」が基本。
特に顔まわり・前髪は熱が入りやすいので、短時間で仕上げましょう。
冷風の使いどころ|最後の10〜20秒でOK

冷風は「ずっと冷風」が正解ではなく、仕上げに使うのが効率的です。
冷風のメリット
「温風で8〜9割乾かしたら、最後に冷風を全体へ10〜20秒当てて仕上げます。」
- キューティクルが締まりやすく、ツヤが出やすい
- 形が固定されやすく、まとまりやすい
- 熱をリセットして、乾燥感を減らしやすい
最後に全体へ冷風を当てて「触って熱が残っていない」状態にすると、手触りが安定します。
髪質・悩み別ワンポイント(くせ毛/多毛/細毛/ダメージ)

くせ毛:根元の向きを整えてから毛先
くせ毛は根元の乾き方で広がりが決まります。
根元を指で軽く引っ張りながら、上から下へ風を当てるとまとまりやすいです。
多毛:ブロッキングして内側を先に乾かす
表面だけ乾いて内側が湿っていると、時間がかかって熱が増えます。
上下2〜3段に分けて、内側→表面の順が速いです。
細毛:温度を上げすぎない&根元ふんわり
細毛は熱でペタンとなりやすいので、距離を取りつつ根元に風を入れて立ち上げます。
仕上げの冷風が特に効きます。
ダメージ毛:毛先は「乾かし切らない」くらいで止める
毛先は乾かしすぎるとパサつきやすいので、最後は短時間でOK。
「8〜9割乾いたらやめる」くらいでも、自然に落ち着きます。
「ただし根元は乾かし残さず、毛先だけ“乾かし切らない”イメージで調整します。」
髪質別に「どのドライヤーが合うか」は別記事でまとめています。
▶ 関連:くせ毛・多毛・細毛・ダメージ毛別|美容師が選ぶおすすめドライヤー
よくあるNG(これをやめるだけで変わる)

- 自然乾燥:摩擦・絡まりが増えやすい
- 近距離で一点集中:毛先がパサつきやすい
- 毛先から乾かす:根元が乾かず時間が延びる
- 乾くまでブラシで引っ張る:摩擦が増えやすい
- 乾かし残し:触る回数が増えて傷みやすい
「当てはまるものが1つでもあれば、次の章のやり方に変えるだけで改善しやすいです。」
まとめ|髪を傷めない乾かし方は「短時間・適距離・根元から」

最後に要点だけまとめます。
- 傷む原因は「高温×長時間」「近すぎ」「乾かし残し」
- タオルドライで時短=熱ダメージ減
- 順番は根元→中間→毛先
- 距離は15〜20cm、温風は当て続けない
- 仕上げに冷風10〜20秒でツヤとまとまりUP
「ポイントは“速乾=ダメージ”ではなく、乾くのが遅いほど熱を当てる総量が増えることです。」
▶ 関連:風量が強いドライヤーは髪が傷む?速乾=ダメージではない理由を美容師が解説
