シャンプー 界面活性剤

シャンプーの「高級アルコール系界面活性剤」を美容師が説明2024

2024-11-20

シャンプーに使われる「高級アルコール系界面活性剤」のついて美容師が説明します。

「高級アルコール系界面活性剤」は、シャンプーやボディソープなどの洗浄剤に使われる代表的な界面活性剤の一種で、主に以下の特徴と性質を持っています。

高級アルコール系界面活性剤とは

「高級アルコール系」という名前は「高級」という意味ではなく、炭素数が多い(通常12~18個程度)アルコールを元にした界面活性剤を指します。この構造が、油脂や皮脂を効率的に取り除く洗浄力を生み出します。具体的には、親油性(油と結合しやすい部分)と親水性(水と結合しやすい部分)を持つ分子構造により、水と油をなじませて汚れを洗い流します。

高級アルコール系界面活性剤・主な成分と化学構造

高級アルコール系界面活性剤には以下のような成分が含まれます:

  • ラウリル硫酸ナトリウム(Sodium Lauryl Sulfate, SLS)
  • ラウレス硫酸ナトリウム(Sodium Laureth Sulfate, SLES)
  • ラウリル硫酸アンモニウム(Ammonium Lauryl Sulfate)
  • ラウレス硫酸アンモニウム(Ammonium Laureth Sulfate)

これらの成分は、石油系の化合物や天然由来の植物油脂(ヤシ油、パーム油など)から合成されることが一般的です。

高級アルコール系界面活性剤・特徴と効果

  1. 高い洗浄力
    油汚れや皮脂を効率よく分解するため、頭皮や髪の汚れをすっきりと落とせます。
  2. 豊かな泡立ち
    泡立ちが良く、使用感が滑らかで多くの人に好まれます。
  3. 低コストで安定供給可能
    合成が容易で、大量生産が可能なため、コストが抑えられる点が大きな特徴です。そのため、比較的手頃な価格帯のシャンプーに多く使用されています。

高級アルコール系界面活性剤・メリット

  • 洗浄力が強く、特に脂性肌やスタイリング剤を多く使う人に適しています。
  • 泡立ちが良いため、髪全体に簡単に広がりやすく、短時間で洗髪できます。
  • コストパフォーマンスが高いので、多くの製品に採用されています。

高級アルコール系界面活性剤・デメリットと注意点

  1. 刺激性
    高い洗浄力が裏目に出る場合もあり、敏感肌や乾燥肌の人にとっては刺激が強すぎることがあります。特に「ラウリル硫酸ナトリウム」は刺激性が強めです。
  2. 必要な油分の洗い落とし
    髪や頭皮に必要な皮脂や油分まで落としてしまうことがあり、これが乾燥やフケ、かゆみの原因になる場合があります。
  3. 髪のキューティクルへの影響
    過剰な洗浄力により、髪の表面が傷つきやすくなることがあります。髪がパサつきやすい人は、保湿成分配合のシャンプーや別の種類の界面活性剤を使用した製品を選ぶのがおすすめです。

高級アルコール系界面活性剤・対策と選び方

  • 頭皮や髪が乾燥しやすい人、敏感肌の人は、「アミノ酸系界面活性剤」や「ベタイン系界面活性剤」を含む低刺激性シャンプーを選ぶと良いでしょう。
  • 高級アルコール系界面活性剤を使ったシャンプーを使用する場合は、洗いすぎに注意し、髪と頭皮をしっかり保湿することが大切です。

高級アルコール系界面活性剤・まとめ

高級アルコール系界面活性剤は、洗浄力と泡立ちの良さで広く普及していますが、その強い洗浄力ゆえに、使用者の髪質や頭皮の状態に合った選択が重要です。適切な製品を選び、正しいケアを心がけることで、髪と頭皮の健康を保つことができます。

 

  • この記事を書いた人

junjiogiso

小木曽 淳司|美容師・美容メディア運営

宮城県仙台市を中心に美容室を運営する株式会社プラス・アルトラに所属。
1991年に美容師免許を取得し、美容師として30年以上サロンワークに携わっています。 現在も現役美容師としてお客様を担当しながら、ヘアカラー・ヘアケアを中心に美容情報を発信しています。

特にヘアカラーを得意とし、髪質や肌色、ライフスタイルに合わせたカラー提案、 白髪染め・白髪ぼかし・デザインカラー・ブリーチカラー・ホームケアについて、 実際のサロンワークで得た経験をもとに解説しています。

このブログでは、メーカー情報や美容師としての知識だけでなく、 実際にお客様の髪を施術してきた経験をもとに、 「美容室ではどう考えて施術しているのか」「自宅ではどうケアすればよいのか」を できるだけ分かりやすくお伝えしています。

資格・経歴
1990年 岐阜市立理容・美容専門学校 卒業
1991年 美容師免許取得
2007年 管理美容師資格取得

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