50代女性髪の悩み④ 抜け毛・薄毛が気になる
50代に入ると、多くの女性が「最近髪がよく抜ける」「分け目やつむじが目立ってきた」といった悩みを抱えるようになります。その主な原因は、女性ホルモンの分泌量が減少することによって起こる「びまん性脱毛(びまん性薄毛)」です。髪全体の密度が少しずつ減っていき、徐々に地肌が見えやすくなってしまいます。
なぜ50代女性は抜け毛・薄毛が増えるのか?
閉経前後に急激に分泌量が低下する「エストロゲン」は、髪の成長を支える重要なホルモンです。このホルモンが減少すると、毛周期(髪が生え変わるサイクル)の成長期が短くなり、髪が十分に育つ前に抜けてしまいます。
さらに、血流の低下や栄養不足、加齢による代謝低下、ストレスなども抜け毛や薄毛を悪化させる要因になります。
抜け毛・薄毛のサインとは?
以下のような変化を感じたら、髪の密度が落ちてきているサインかもしれません。
- 朝起きた時の枕に髪の毛が多く落ちている
- シャンプー時の抜け毛が増えた
- 分け目やつむじが目立ちやすくなった
- 髪が細くなった、ハリがなくなった
これらはすべて「びまん性脱毛」の典型的な症状です。
頭皮を健康に保つスカルプケアのすすめ
抜け毛対策には、まず頭皮環境の見直しが重要です。乾燥して硬くなった頭皮では、健康な髪は育ちません。
🔹 おすすめケア方法:
- スカルプシャンプーを使用:アミノ酸系など低刺激で頭皮にやさしいタイプを選びましょう。
- シャンプー前のブラッシング:汚れを浮かせて頭皮マッサージの効果も。
- 週1〜2回の頭皮クレンジング:皮脂や古い角質を取り除き、毛穴の詰まりを防ぎます。
血行促進がカギ!毎日の頭皮マッサージ
血流を良くすることで、毛根にしっかり栄養が届き、髪の成長をサポートできます。
🔹 マッサージのポイント:
- 両手の指の腹で、頭皮を押し上げるように動かす
- お風呂上がりのリラックスタイムに実施
- 1日3〜5分でもOK!継続が大切です
育毛剤を使用する場合も、マッサージと併用することで効果が高まります。
食生活の見直しで髪の内側からサポート
髪は「ケラチン」というたんぱく質でできています。その合成に必要な栄養素をしっかり摂ることで、抜け毛を予防できます。
🔹 髪に良い栄養素と食品例:
- たんぱく質:卵、鶏肉、大豆製品、魚
- 鉄分:レバー、赤身の肉、ほうれん草、ひじき
- 亜鉛:牡蠣、ナッツ、牛肉
- ビタミンB群:豚肉、納豆、玄米、卵
極端なダイエットや偏食は、抜け毛を招く大きな原因となるため注意が必要です。
医療の力を借りる選択肢も
症状が重い、改善が見られないといった場合は、専門の皮膚科や育毛クリニックを受診するのもおすすめです。
- 血液検査で栄養状態やホルモンバランスを確認
- FAGA(女性型脱毛症)への専門治療も可能
- 医療用育毛剤の処方や内服治療
放置せず、早めの対策が髪の未来を守るカギです。
まとめ
50代の抜け毛・薄毛の悩みは、ホルモンの変化だけでなく、日々の生活習慣や頭皮ケアの影響も大きく関わっています。大切なのは、
- 頭皮の環境を整える
- 血行を良くする
- 栄養をしっかり摂る

これらを意識してコツコツ取り組むことで、髪のボリュームを取り戻すことが可能です。未来の髪のために、今日からケアを始めましょう!
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