「白髪予防に役立つ栄養素と食品」について、さらに詳しく・わかりやすく解説します。
🧬 白髪予防のカギは 栄養バランス にあり
白髪の根本的な原因は、髪の色をつける「メラニン色素の不足」です。
このメラニンを作るためには、材料となる栄養素と、それを作る細胞(メラノサイト)の働きを助ける栄養素が必要です。
また、髪そのものの成長や、頭皮の健康を保つ栄養素も欠かせません。
① メラニン色素の生成を助ける栄養素
● チロシン(アミノ酸の一種)
- 働き: メラニン色素の「原料」になる。
- 補足情報: チロシンは、体内でフェニルアラニンから作られ、紫外線刺激やストレスに反応してメラニンを生成します。
- 多く含む食品:
- 大豆製品(納豆・豆腐・味噌など)
- バナナ、アボカド
- チーズ、ナッツ(アーモンド、くるみ)
● 銅(ミネラル)
- 働き: チロシンからメラニンへ変換する際に必要な「酵素の働き」を助ける。
- 補足情報: 銅が不足すると、チロシンを摂ってもメラニンの生成効率が下がります。
- 多く含む食品:
- レバー(特に豚・鶏)
- ゴマ、カシューナッツ
- 甲殻類(エビ・カニ)
● ビタミンB群(B2・B6・B12 など)
- 働き: メラノサイトの代謝を促進し、メラニンの生成を活性化。
- 補足情報: 特に B6 は髪や頭皮の新陳代謝に関わります。疲れやすい人やストレスを感じやすい人にも重要。
- 多く含む食品:
- 納豆、玄米、豚肉、卵
- 青魚(サバ・サンマ)
● 鉄分
- 働き: 血流を促進し、毛根やメラノサイトに十分な酸素と栄養を届ける。
- 補足情報: 鉄が不足すると、貧血だけでなく白髪・薄毛のリスクも上昇します。
- 多く含む食品:
- レバー、赤身の肉
- ひじき、ほうれん草
- あさり、しじみ
● 亜鉛
- 働き: 毛母細胞の分裂・成長を助け、髪の成長とメラニン生成をサポート。
- 補足情報: 現代人に不足しがちな栄養素。味覚障害や疲れやすさの原因にも。
- 多く含む食品:
- 牡蠣、牛赤身肉、大豆製品、ナッツ
② 髪の健康を維持する栄養素
● タンパク質(アミノ酸)
- 働き: 髪の主成分「ケラチン」を構成する。髪の土台。
- 補足情報: タンパク質不足=髪が細くなり、抜け毛・白髪が目立ちやすくなります。
- 多く含む食品:
- 肉、魚、卵、大豆製品(豆腐、納豆など)
● ビタミンE
- 働き: 血管を拡張し、頭皮の血行を促進。酸化を防ぐ抗酸化ビタミン。
- 補足情報: 老化の進行を遅らせ、メラノサイトの機能維持にも効果あり。
- 多く含む食品:
- アボカド、ナッツ(特にアーモンド)、かぼちゃ
● オメガ3脂肪酸(必須脂肪酸)
- 働き: 頭皮の乾燥・炎症を防ぎ、髪が育ちやすい環境を整える。
- 補足情報: 頭皮のターンオーバーを整え、フケやかゆみ予防にも◎。
- 多く含む食品:
- サーモン、くるみ、亜麻仁油、チアシード
● ビタミンC
- 働き: 鉄の吸収を助け、毛細血管を丈夫にする。
- 補足情報: ストレス対策やコラーゲン生成にも必要な万能栄養素。
- 多く含む食品:
- レモン、オレンジ、キウイ、ピーマン、ブロッコリー
💡 ワンポイントアドバイス
- 偏った食事や極端なダイエットは、白髪を促進する最大の要因。
- 複数の栄養素をバランスよく摂ることが、白髪予防・改善のカギです。
- 栄養はすぐに効果が出るものではありませんが、3〜6か月ほど続けて変化が出始めることも。

ご希望があれば「白髪予防に役立つ1週間の献立例」や「外食時に選びたいメニュー」などもご提案できます。気軽にお問い合わせください!
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