くせ毛の原因・髪内部の水分バランスについて美容師が解説
くせ毛の原因:髪内部の水分バランスについて
髪内部の水分バランスの乱れは、くせ毛を引き起こす主な原因の1つです。髪が波状やカール状に成長する背景には、水分の偏りによる膨張と収縮の不均一さがあります。
1. 髪内部の水分分布と構造の不均一性
- 髪は主にケラチン(タンパク質)と水分で構成されていますが、水分が髪全体に均一に行き渡らない場合、膨張や収縮が偏ることがあります。
- 髪内部で水分が多い部分は膨張し、少ない部分は収縮するため、髪が曲がりやすくなります。
- 湿気の多い環境では外部から水分が入り込みやすくなり、この不均一さがさらに強調され、くせが強くなることがあります。
髪の中の水分で膨らむところとそうでないところができるから湾曲するということですね!
2. 湿気の影響
- 湿気が高い環境では、髪が外部から水分を吸収し、髪内部の水分バランスが乱れます。
- 水分が増えると髪が膨張し、自然な形状が崩れるため、くせ毛が強調される結果になります。
- 一方で乾燥した環境では水分が不足し、髪が硬くなり、扱いづらいくせが目立ちます。
3. キューティクルの損傷と水分保持能力の低下
- キューティクル(髪の表面)がダメージを受けていると、髪内部の水分が蒸発しやすくなります。
- キューティクルが剥がれた部分から外部の湿気が入り込み、水分量が不均一になり、くせが強くなります。
4. 髪内部のタンパク質の構造と水分の関係
- 髪の内部には親水性(湿気を吸収しやすい部分)と疎水性(湿気を吸収しにくい部分)が存在します。
- くせ毛の場合、この親水性と疎水性の分布が不均一であることが多く、髪が曲がりやすくなる要因となります。
水分バランスを整えるための対策
- 保湿効果の高いヘアケア製品を使用する
- ヒアルロン酸やセラミド、リピジュアなどの保湿成分を含むシャンプーやトリートメントを使い、髪の水分を保持します。
- アウトバストリートメントでの保護
- ヘアオイルやミルクタイプのトリートメントを使用して、髪表面をコーティングし、水分の蒸発を防ぎます。
- 湿気対策
- 湿気が多い日は、湿気ブロック効果のあるスタイリング剤を使用し、外部からの水分侵入を防ぎます。
- 正しい乾かし方
- 洗髪後はタオルでやさしく水分を拭き取り、低温ドライヤーでしっかり乾かしてからスタイリングを行います。
- 定期的な集中ケア
- ヘアマスクやトリートメントで髪内部のダメージを補修し、水分保持力を高めます。
まとめ
- 髪内部の水分バランスの乱れは、くせ毛を引き起こす大きな要因です。
- 適切なヘアケアと湿気対策を行うことで、水分バランスを整え、くせ毛を扱いやすくすることが可能です。