ドライヤーのワット数(W)って何?まず結論

ドライヤーのワット数(W)は、ざっくり言うと「消費する電力の大きさ」です。
ここで大事なのは、ワット数が高い=必ずしも「風量が強い」「髪が傷む」という意味ではないこと。
結論から言うと、家庭用では1200W〜1400Wが“まず困らない”標準ライン。
髪が多い・長い・家族で使うなど「乾かす量」が多い人は、同じ使い方でも余裕が出やすいので1400W前後が快適です。
ただし、乾く速さを決める主役はワット数より風量と当て方。
風量の見方(m³/分)については、こちらで詳しく解説しています。
▶ 関連記事:「大風量ドライヤーって結局どのくらいが目安?」「m³/分って何?」
「ワット数=風量」ではない|Wが影響するポイント

ワット数は「電力」なので、ドライヤー内部では主にヒーター(熱)やモーターに使われます。
ただ、メーカーや機種によって配分が違うため、同じ1400Wでも体感はけっこう変わります。
- ワット数が影響しやすい:温風の立ち上がり、温度の維持、(機種によっては)風の力
- ワット数だけでは決まらない:実際の風量(m³/分)、温度設計、吹出口形状、制御(熱を上げすぎない設計)
つまり、ワット数は「スペックの一部」。乾く速さは風量×当て方が本丸です。
1200W / 1400W / 1600Wの違いを美容師が“使用感”で整理

1200W:一人暮らし〜標準毛量なら十分なことが多い
いちばん一般的な帯です。
ショート〜ミディアム、毛量普通、毎日きちんと乾かす人なら1200Wでも問題ないケースが多いです。
- メリット:扱いやすい、家庭のコンセントでも安心
- 注意点:ロング×多毛だと時間がかかりやすい(=当て時間が伸びて熱負担が増えがち)
1400W:ロング・多毛・家族利用の「快適ライン」
「乾かす量が多い」人ほど、体感差が出やすいのが1400W前後。
熱・風の余裕が出て、結果的に短時間で終わらせやすいのがメリットです。
1600W以上:速さより“回路・安全・環境”をまず確認
高ワット帯は、環境によってはブレーカーが落ちるなどのストレスが出ることがあります。
「強い=正義」ではなく、まずは自宅の回路(同時使用)と安全性を優先して選びましょう。
ワット数が高いと髪は傷む?答えは「使い方で決まる」

髪が傷む一番の原因は、ざっくり言うと「高温 × 長時間」です。
ワット数が高い機種でも、温度制御が上手いものもありますし、逆に低ワットでも当て続ければ負担は増えます。
よくある誤解が「速乾=ダメージ」という考え方。
実は、乾くのが遅くて当て時間が伸びる方がダメージになりやすい場面も多いです。
▶ 関連記事:風量が強いドライヤーは髪が傷む?速乾=ダメージではない理由
結局、何ワットを選べばいい?髪の長さ・毛量別の目安

ショート〜ボブ(毛量普通)
- 目安:1200W前後
- 風量がしっかりしている機種なら、十分速く乾きます
ミディアム〜ロング(毛量普通〜多め)
- 目安:1200〜1400W
- 「乾かす時間を短くしたい」なら1400Wが快適
ロング×多毛・くせ毛・家族で回す
- 目安:1400W前後
- ワット数よりも、まずは風量(m³/分)と温度設計を重視
髪質・悩み別のおすすめの考え方は、こちらでまとめています。
▶ 関連記事:くせ毛・多毛・細毛・ダメージ毛別|美容師が選ぶおすすめドライヤー
電気代はどのくらい?ドライヤーの簡単な計算式

電気代は「ワット数が高いほど高くなる」傾向はありますが、ポイントは使用時間です。
短時間で終わるなら、結果的に差が小さいことも多いです。
計算式(超シンプル)
電気代(円)=(W ÷ 1000)× 使用時間(時間)× 電気料金単価(円/kWh)
例:1400Wを10分使う場合
- 1400W ÷ 1000 = 1.4kW
- 10分=0.166...時間
- 電気代=1.4 × 0.166... × 単価
※単価は契約によって違うので、ここでは計算式だけ覚えておくとOKです。
「毎日何分使うか」で、差が出ます。
海外で使うとき注意|ワット数より「電圧」が重要

海外での使用は、ワット数よりも電圧(V)が重要です。
日本は100V、海外は110〜240Vなど国によって幅があります。
- 対応していない電圧で使う → 故障・発熱・最悪の場合危険
- 「変圧器が必要」なケースが多い(しかもドライヤーは高出力なので変圧器の容量が重要)
- 旅行なら「海外対応ドライヤー」か、現地調達の方が安全なことも
海外利用を想定するなら、購入前に本体表記(100-240Vなど)を必ず確認してください。
髪を傷めないための“正しい乾かし方”はワット数より大事

同じドライヤーでも、乾かし方で仕上がりと負担が変わります。
特に意識したいのは距離・順番・時間です。
▶ 関連記事:髪を傷めないドライヤーの乾かし方|温度・距離・順番・時間
よくある質問(FAQ)

1200Wだと乾くのが遅いですか?
毛量や長さによりますが、ショート〜ミディアムで毛量普通なら1200Wでも十分なことが多いです。
ただ、乾かす時間が長くなるなら、ワット数より先に風量(m³/分)をチェックすると改善しやすいです。ワット数が高いほど髪が傷みますか?
傷みは「高温×長時間」で増えます。ワット数が高くても温度制御が良い機種もありますし、当て方次第です。
速乾=ダメージではない理由は、こちらで詳しく解説しています。電気代を抑えたいなら低ワットが正解?
一概にそうとも言えません。低ワットで乾かす時間が伸びると、結果的に差が小さくなったり逆転することもあります。
「毎日何分使うか」で考えるのが現実的です。ブレーカーが落ちやすいのは何が原因?
ドライヤー単体だけでなく、同じ回路で電子レンジ・暖房・ケトルなどを同時に使うと落ちやすくなります。
高ワット機種を使うなら、同時使用を避けるだけで改善することが多いです。
まとめ|ワット数は“目安”、本当に見るべきは風量と使い方

- 家庭用の目安は1200〜1400W(ロング・多毛・家族利用は1400Wが快適)
- ワット数が高い=必ず傷む、ではない(ダメージは高温×長時間)
- 乾く速さの主役は風量(m³/分)と当て方
- 電気代は「ワット数×時間」で決まる(短時間で終えるのがコツ)
- 海外使用はワット数より電圧(V)確認が必須
次に「風量の目安」や「髪質別の選び方」もセットで読むと、失敗しにくいです。
