くせ毛の原因・遺伝的要因について美容師が詳しく解説します
くせ毛の遺伝的要因について詳しく解説
くせ毛の主な原因の1つは、遺伝によるものです。遺伝的要因は、髪の毛の構造や成長の仕方に大きく影響を与えます。以下に、その詳細を説明します。
1. 毛包の形状がくせ毛を生む
髪の毛は毛包(毛根を包む器官)から生えますが、その形状がくせ毛か直毛かを決定づけます。
- 直毛の毛包
毛包が円形または楕円形で真っ直ぐな形状の場合、髪の成長方向も直線的になり、直毛になります。 - くせ毛の毛包
毛包が扁平で曲がった形状をしていると、髪が波状やらせん状に成長します。この毛包の形状は遺伝によって決まります。
2. 髪の断面の形
髪の断面の形状もくせ毛に大きく影響します。
- 円形の断面:直毛になりやすい。
- 楕円形や扁平形の断面:くせ毛や波状毛になりやすい。
この断面形状も遺伝による影響が大きいとされています。
3. 遺伝の伝わり方
- くせ毛は優性遺伝と考えられており、両親のどちらかがくせ毛である場合、子どもにその特徴が遺伝する可能性が高いです。
- 両親がどちらもくせ毛の場合、子どもも高確率でくせ毛になります。
4. 地域ごとの遺伝的傾向
- アジア圏:直毛の割合が高い。毛包が円形で直線的な髪質が多い。
- アフリカ圏:強いカールや縮れ毛が一般的。毛包が曲がりくねった形状を持つ。
- 欧米圏:波状毛やくせ毛が多く、毛包が楕円形の形状を持つ人が多い。
5. 遺伝以外の影響
遺伝的要因が大きな役割を果たしますが、以下の要因もくせ毛の特徴を強調する場合があります。
- ホルモンの変化(思春期や妊娠、更年期など)
- 年齢による変化(加齢で髪質が変わることがある)
くせ毛の原因・遺伝的要因まとめ
- くせ毛は主に遺伝によって決まります。
- 毛包の形状や髪の断面がその特徴を決定づけ、遺伝情報に基づいて次世代にも伝わります。
- 遺伝的要因により髪質を完全に変えることは難しいですが、適切なヘアケアで扱いやすくすることが可能です。